飲み会の帰り、田舎なので電車の乗り継ぎがうまく行かず(-。-) ボソッ時間が空いたので閉店間際の書店駆け込み、衝動買いをした。第138回芥川賞受賞作ということとよりは、作家でシンガーソングライターという川上未映子という人物になんとなく興味が沸いた。
正月からずっと読んでいる文庫本(当然ながら歴史小説)の続きも気になるところであるが、鞄の片隅において、俺としてはかなりのスピードで読破したが、彼女の文書に度肝!
樋口一葉は読んだ事がないが、影響を受けている文体だそうで、一文章が長いし、カギ「」も句点がないことに驚き。俺が習った国語ではありえない。何処で切れるか分からず何度も読み返したりした。また大阪弁の言い回しを文書に表すとこうなるのかって感心もした。また、嫌でなく、厭の方が本当にいやな感じが表現出来ると序盤。俺の仲間で、臭いと匂いで、前者の方がくさいいやなニオイっだなという議論に似ていて共感?!
豊胸手術を希望する母親、卵子と精子、初潮を図書館で調べる性に目覚めた娘が、東京に住むの母親の妹(わたし:夏ちゃん)のところに泊まりきた3日の彼女らの会話、シュチュエーションを再現する話だよなあ。
母親はなぜに豊胸手術をするのか非常に興味が沸いた。娘、妹は、なぜ?豊胸手術をする必要があるのかと悩み苦しむ。娘緑子は時に母巻子を厭らしい?!イヤラシイと思う。この親子は、なぜか筆談する場面ので仲が悪いのかいいのか?しゃべれないのか?と文章に引き込まれていく。それと緑子の思春期の心の内が語られ、複雑な心境。
巻子が、豊胸手術についてリサーチして、シリコンジェル?生理的食塩水?ヒアルロン酸浮かれて妹に相談するシーンをリアルに再現。興味の全くない妹に同意を求めるも、やはり気はそぞろ状態で、意識は違うところにあるというか、複雑な心境を細かく再現。
女性が女性の生理や体のパーツを客観的に表現するのは非常にリアルで官能的でドキドキする。
終盤、親子で生卵を投げつける?!自分の頭に叩きつけて、緑子が切れるシーンは度肝!!そして親子で生卵をかち割ることで、お互いの気持ちを確かめあうというか、鬱憤を晴らすというか想像を絶するシチュエーション。主人公のわたしにとっては自宅でいい迷惑だったろうと思うが・・・・
それにしても、川上さんの文書は奥が深すぎ。過去の作品タイトルもインパクトあるし、彼女の想像力に引き込まれる。
もとはといえば、ブログが文書を書くきっかけだとか。異色の彼女でその経験豊富な人生も魅力的だね。
ああ、久しぶりに夜更かししてる~。やば(m___ __)m。。 zz ZZおやすみぃ♪
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