映画『私は貝になりたい』

とうとう師走[E:coldsweats02]世の中はクリスマスモードに変わってきた?山下達郎、竹内まりやのお決まりソングもテレビから流れ始めると本当に焦る~ι(´Д`υ)アセアセ 原稿の締切に追われる12月。決して怠けていた訳ではないが、間に合うか本当に心配。(@Д@;
そう言いながら、昨日、久々に仕事帰りにお忍びで一人映画館に・・・いつ以来だろう?!映画は「崖の上のポニョ」以来。
話題作の「私は貝になりたい」
昭和33年は長嶋茂雄が巨人に入団した年で原辰徳が生まれた年に大ヒットした名作のリメーク版。当時は、主人公 清水豊松はフランキー堺氏が演じたというが、生放送ドラマだったとか?ネットでダイジェスト見たけれど、豊松演じる中居くんの会話なんぞは当時のセリフをほぼ完璧にカバーしていた。
太平洋戦争で背負った傷痕。日本国とために赤紙による召集令状。天皇陛下の命令、断る事の出来ない絶対服従の時代。2等兵清水豊松は徴兵され命令に服従しなければ銃殺刑。つねに死と対峙しながら御国のために戦った。そして敗戦。助かった命、日本復興に向けて幸せな生活を送ろうと頑張っていた矢先に豊松に賭けられ「BC級戦犯」の濡れ衣。いわゆる冤罪事件、不可解な東京審判。
「我々2等兵に意思はない!牛や馬と同じ扱いですよ!」
「上官の命令は天皇陛下の命令です。」
そして一番重い有罪判決・・・絞首刑(死刑)
巣鴨プリズン(東京拘置所)はいわゆるA級戦犯者、B:C級戦犯者が拘置され、戦争責任を負わされる。庶民の清水豊松もその一人にすぎないが、戦争が残した悲劇として語り継がれる。
いろいろ調べると、巣鴨プリズンは、判決はうけたものサンフランシスコ講和条約締結後はずっと拘置所内に留まらず、昼間の出入り自由、夜だけ寝るだけのホテル替わりに利用していた者もいたとか?
豊松(中居正広)と妻房江(仲間由紀恵)の家族愛、夫婦愛に感動。留置所にはるばる高知から東京まで訪ねての再開。顔を見つめ合い、ただただ涙する姿は涙をそそる。
「大統領あてへの助命嘆願書には200人の署名があると鬼に金棒だ」の豊松の言葉に房江の署名集めに奔走する姿には、感動した。そして200人の助命嘆願書が揃い、いよいよ晴れて減刑、拘置所を出て再び高知へ戻れると信じたのだが・・・・・・。
突然の明日の死刑執行を言い渡されて、絶望感一色。遺体すべて家族への引き渡しはない。
そして家族への最期の手紙。
「今度生まれ変わるとしても人間にはなりたくない。生まれ変わるとしたら深い海の底の貝がいい。貝だったら戦争もない、兵隊もない。だから生まれ変わるとしたら私は貝になりたい。」
そしてエンドロール。ミスチルの「花の匂い」の曲に感極まる。[E:crying]
いろんなメッセージがこの映画にはあると思った。
命の大切さ、精一杯生きる、家族愛、夫婦愛、戦争はすべてを犠牲にさせられる。戦争を2度と起こしてはならない。世界平和・・・・・
最期の階段を昇る豊松を見つめる米兵の唇が震えていたのが印象的。米兵もまた人間であり、豊松への情を感じていた。アメリカ人、イギリス人にもあの裁判は理不尽であったとのメッセージを送っている。
平和ボケの今の世の中。不況の波がやってきて、ちょっと変な世の中になっているのは事実だし、平気で人を殺すやつらもいる事件が多い。
太平洋戦争の悲劇を思うたびに、現実にはいろいろあるけど、平和な世の中に感謝せざるおえない。
不謹慎なことを一言言わせてもらえるなら、この映画でさらに仲間由紀恵の美しさを感じたし、俺もあの手や腕に包まれて手動バリカンで髪の毛刈ってもらいたいと思った。[E:coldsweats01]

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