「韓国に3連敗はできない。俺達にもプライドある。」とイチロー。復調の兆しは最終打席の2ベースで見えた感じがする。もがき続ける悩めるイチローの表情はずっと厳しく、プレッシャーの中で精一杯やっていると思う。「ここで1本打ってくれ~。頼むぞ!イチロー」そんな場面に必ず回ってくるし、イチローのヒットは国民的関心事でもある。だかららしくないバント失敗や凡退することに落胆する日本国民の溜息がさらにプレッシャーを生んでいるのか。
だが侍ジャパンは、イチローをフォローする流れで、特に3番青木がいいねえ。打率3割9分3厘7打点の大活躍。今日の勝ち越しの口火を切るドラックバントは、絶妙だった。
そして冴えた原采配。4番城島に代えて稲葉、ホームランを打った内川に代わっての小笠原が気持ちでつなぐヒットで勝ち越し。岩村もセンター前。日本キラーの好敵手キムガンヒョンをまたしても打ち崩した。
村田のケガ離脱にも、原監督じゃなきゃ召集されなかっただろう亀井。盗塁、初安打。さらに、スモールベースボールできっちり送りバントを決めたのには、ジャイアンツファンは熱くなっただろう。
投手陣では内海の先発はドキドキもの。鼓動が聞こえてくるような緊張感。いきなりの先取点は、前回と同じで嫌な雰囲気だった。しかし、なんとか1点で切り抜けたこと。すぐさま内川のホームランで反撃ののろしが上がった。準決勝以降を見越した小刻みな投手リレー。初登板の小松のストレートに冴えていた。5奪三振で韓国打線を封じたのは大きかった。
若きエース田中も若さで立ち向かい三振奪取。同点にされた後のピンチには山口鉄也の投入。見事にシュートでバットをへし折る内野ゴロ。併殺で切り抜けて勝ち越しへの足掛かりを作った。
第2次ラウンドは韓国にリベンジを果たし、1位通過。韓国は投手を温存したということだが、投手陣は日本が上。打線は日本の選手がそれぞれ結果を出してきているので、上向いているのは確か。全員野球に原采配もズバリの理想的な展開になってきたと思う。準決勝以降の戦いが見えてきた。
負ければ、敗退の背水の陣で臨んだキューバ戦。まさか2回続けて勝つのはかつての最強軍団で国際大会では必ず結果を残しているキューバだけに厳しい戦いが予想された。重苦しい序盤だだったが、岩隈の低めへのコントロールでゴロの山を築く。省エネ投球で6回を投げ切る。そして杉内も絶妙の制球力でキューバを完璧に完封。打線も先取点を奪い逃げ切った。
いよいよ4強。ダルビッシュ、松坂、岩隈の3本柱に、渡辺、杉内、涌井とスタッフが揃っているだけに、総力戦でアメリカに挑める。
前回大会、そして北京五輪のリベンジマッチ。それはマスコミが騒ぎたてることで、まあ、侍JAPAN選手一人一人、原監督の思いがつながってきて、ここまでいい流れになっているので、それは考えずに真っ向勝負をしてもらいたい。アメリカは打線は好調だが、投手陣が崩壊。スタンドは地元でありながらガラガラはアメリカ国内ではすでに盛り上がりに欠けている様子だが、ベースボールの発祥のアメリカ国相手に不足なし。
連覇が見えてきたが、疲れもピークだろう。あと2戦2勝が必要。明日からはセンバツも始まるし、俺的には目が離せない話題山積。イチローがチームを束ね、メジャーリーガーに、甲子園さながらのスモールベースボールで日本野球を見せつけたやろうじゃないか。
24日の決勝戦は一体どんな組み合わせになるだろう?!正直言って、もう韓国は勘弁っていう気もする。このWBCの敗者復活のルールはどうにかならないかあ。一つの大会で5回も当たるなんてねえ~ありえない。トカゲのしっぽ切りのよう?まだ3チームとしか試合してないのはやっぱり変だと思わない?
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