今日は平地でも雪降る?!さっき天気崩れて、降り始めたら霰が降ったぬぅ(; ̄- ̄)...いい加減、8シーズン履いたスタッドレスタイヤは処分しようとカー用品屋に走って予約してきたよ。で、久しぶりにワールドカップバレー以外のネタで登場です。
最近、見た映画『象の背中』は感動的だった。主演は役所広司と今井美樹。今井美樹久々のスクリーン登場で相変わらず綺麗だった。原作、秋元康。初の長編小説だけど、映画を見終わった後に、すぐさま原作本も購入し読破。映画ではカットされているシーンなどもチェックするとさらに深く追求出来た。 検診再検査でいきなり末期の肺がんで余命半年を宣告された藤山幸弘(役所広司)。延命治療は拒否した。残された時間をどう過ごすか?家族、妻、愛人、兄弟、会社の同僚、旧友、初恋の相手、昔の彼女・・・昔の取引先の社長。死を宣告されて初めて、どう生きるかを考えされられる映画。 『死ぬまで俺は生きていたいんだ』という一言が印象に残る。死期が決まって、その余命をどうやって生きるかを考えたとき、自分の人生に関わった人たちに、遺書を残したい。直接あってお別れをしたい。死ぬ事よりも忘れられるほうが怖い。
そして、最初に、昔の片想いの彼女に逢って、告白するというシュチエーションはなかなか心に響いたねえ。バックには皆人生を背負っている。初恋の相手でちょい役で登場の福岡美穂役の手塚理美っていうのが、ああ、我が人生みたいに昔を思い出しつつ、少しずつ歳を重ねている様子と幸が少ない感じが醸し出されていてよかったかあ。 喧嘩別れした悪友の佐久間清。役を演じる高橋克実、いい味出していたねえ。不貞腐れて無表情の酒屋の店主だけど、旧友にすっと戻り、キャッチボールしている姿は涙をそそった。阪神帽子が頑固さの象徴のよう。何か出来ることがあるかに心がこもる。 愛人、悦子(井川遥)の存在。素晴らしい家族愛の映画の影に、不倫っていうのが賛否あったらしいが、妻にはガン宣告出来ずとも、一人では解決出来ず、愛人宅に足を運び、即宣告っていうところが人間の弱い部分が見え隠れって感じかな?!
妻、美和子(今井美樹)。 寝室も別でああ良くある家庭内別居?!少し感情を押し殺した軽薄で冷めた妻かと思いきや、愛人の存在を知らされつつも彼女に同情する懐の深さを見せる。退職した日に高級ワインで乾杯なんぞは粋な計らい。家族を支えた夫のことを一番に思い、献身ぶりを見せる。最後の手紙は感動を呼ぶ~(T-T)。
兄幸一役の岸部一徳。ホスピスでのワンシーン。弟の好物のスイカを持参し、食べるシーンは小説をもろ再現している。そして兄貴に見せた弱さ。ここは一番泣けるかも?!兄弟愛っていいもんだなあ。
笹野高史、伊武雅刀、益岡徹は、見事に脇を固めていて存在感を演出していたか。ああ、それと、息子(塩谷瞬)、娘(南沢奈央)も素直に健康的に育っていて、最後まで支えていた姿は感動。
ああ、それと象の背中のタイトルの意味。小説ではホントに最後の最後に登場する一節。『象は死期を察知した時に群れから離れ、どこか知らない場所に向かう。』ということからきているようだが。ああ、この小説は、すべて幸弘が書き記した手記のようなタッチである。すべて本人の心の動きが綴られていて読み応えあるよ。
それとテーマソング。ケミストリーの『最期の川』はいいねえ。
ああ、それと最近知ったが、アニメ『象の背中』っていうのもあるようだが、こちらはユーチューブとかで配信されているようだけど、これも感動的で涙をそそるらしいねえ。
その歌がまたいい。『旅立つ日』だっけ。めざましテレビでやっていた。JULEPS。レオパレスのCMソングを手掛けているってグループというチェック。今一番泣ける歌だよ。
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