大河ドラマ『篤姫』総集編 名場面その1

師走もあと2日になった。仕事納めが暦の関係でいつもより2日も早い。今年の冬休みは長いが、年明けの新年からの慌ただしさを考えるとそうゆっくりもしていられない現実がある。師走はとにかく忙しかったから、ブログも放置気味。原稿締め切りに追われての生活でパソコン画面もさすがに家に帰ってまではというか、ブログ書く前に、明日の原稿って感じだった。
そうはいっても、『篤姫』は最終回、そして総集編をしっかりと見納めしたよ。『篤姫』は、やっぱり良くできている。キャストがそれぞれ遊びがなく、非の打ちどころがない作りであった。言葉使いで思ったが、篤姫、尚五郎は、ほとんど現代風の言い回しであるのに対し、島津斉彬、井伊直弼らは時代劇風言い回しが面白い。往年の大河ファンには酷評かもしれないが、これがもしかしたら、老若男女にうけた最大の要因かもしれない。ただ、将軍家茂と和宮様は、やや言い回しが難しい側面があり、やや難があった?!がご愛敬。
それと、脚本の遊びをあえて指摘すれば、コロッケの顔芸と家定と篤姫のお渡りの夜のシーンでアヒルを話題にした場面は意図的か?。某保険のCMがダブった人も多かったはず?!ああ、それとネズミの話をしていて篤姫が寝てしまうシーンで、『エ~』と時の将軍家定がありえない絶叫。絶対、ありえない、ありえない。(笑)
いろいろある名場面の中で特に印象に残っている場面は、『己の役割を果たすまでです。』と大老井伊直弼の殉職シーン。安政の大獄、桜田門外の変は幕末には欠かせない事件であるが井伊大老の思いがわかった気がした。紀州派と一橋派の後継争いで篤姫は対峙していたはずだが、井伊大老を受け入れ、幕府の権威のために憎まれ役を敢えて買って出たというのは、深かったなあ。
何度か書いたかもしれないが、家定のうつけ者で病弱のイメージを今回のストーリーでは、あれは、見せかけだったという解釈が新鮮であったこと。篤姫に段々と心開く家定は見所だった。池に落ちそうになった篤姫を抱きかかえ、耳元で『危ないではないか』と素に戻るシーンは何故かよかった。そして、俺が勝手に思ってる今回の大河ドラマの隠されたテーマ『家族愛』。
井伊直弼と篤姫のやりとり。『今、政(まつり事)に求められているのはなんですか?』と現代風に問い質す。そして、コテコテの時代劇風で井伊は、『強き幕府にござりまする。武家の棟梁として異国に対峙するためにも、徳川将軍家を守りぬかねばなりませぬ』そして家定の口から『そちは彦根に決めたいと思う』。その心は『徳川将軍家を守りたいと初めて思ったのじゃ。徳川将軍家を残したい。そうすれば、そちやその子孫を守ることができる。わしの家族をな。家族じゃ。』
篤姫様は、政略結婚で一橋慶喜を推挙するという使命があったにも関わらず、家定を本気で女子として愛し、互いに夫婦を確認し合い、一心同体となっていく。そして家族である大奥、徳川宗家を守る事に奔走するようになる。ある意味、今回の史実に基づくターニングポイントだった場面ではないでしょう。
この井伊大老が就任して一連の事件をきっかけに、薩摩と敵対関係になっていく訳だしね。
大河ドラマ『新選組!』においても、桜田門外の変で井伊大老が暗殺された直後を目の当たりにした山南敬助が近藤勇へ、『これで世の中が大きく変わりますよ。』とあの一言を思い出す。堺雅人のキャスティングは、幕末の大河には欠かせないと勝手に思っているんだけど、どうでしょう?
ああ、「名場面その1」と書いては見たが、不連続シリーズ?、その2のネタがあるかはわからない。また、思い出したら書き綴ることにしよう。
この年末の休みから、『天璋院篤姫』という本格焼酎を見つけて今飲んでいる。創業明治元年という鹿児島の濱田酒造株式会社製品。10月に出張先で見つけた一品。大河ファンなら『宮崎あおい』を思い出して飲んでみたくなる。

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