『彰義隊』吉村昭著を読む

ぽっかぽかの陽気、寒気と暖気が衝突して春の嵐を巻き起こす。今日はちと肌寒い。カミサンが実家に行くため家を空け(別に出て行った訳ではない。実家の所用。)、子供を学校に送り出し、家に一人、やっと有休とったぞ~って。とにかく忙しくて残業、お持ち帰り残業、寝る間も惜しんでちと頑張ったかなって。1日は24時間だが、有効に使ってるっていうか、無駄ごと?Blog書いたり、小説読んだり、映画見に行ったり。余暇は楽しんでる。飲み会だってしっかりと。今のところまだこなせてるのは、余力ある?!でもかなり疲れたよ。ここ最近。視力低下っていうか、裸眼だが、かすみ眼がひどい。これが一番気になる。歯も弱くなったなあ。歯医者に通って2ヶ月。新たな歯医者を開拓し、顔なじみにはなったが、また違う歯治されてる(-。-) ボソッ。
『彰義隊』吉村昭著を読む。かなり斜め読み(-。-) ボソ2週間の中で読みきる能力欲しいなあ。久しぶりに幕末本だったけど、正月の白虎隊で感化された。(いつもはまりやすいので・・笑)
戊辰戦争、鳥羽伏見の戦いでの官軍から賊軍に、薩長同盟を中心とした倒幕運動に立ち向かう旧幕臣派で結成された尊王恭順有志組織、「彰義隊」。戊辰戦争でただ一人朝敵となった皇族で彰義隊の精神的支柱であった上野寛永寺山主の輪王寺宮のお話。
最後の将軍15代将軍徳川慶喜が鳥羽伏見の戦いが決せず中途で大阪から江戸に帰るところの模様は克明に描かれる。会津戦争を中心に描くとさらりと流されてしまう部分かもしれないが、旧幕臣の勝海舟や山岡鉄舟(鉄太郎)らの江戸城無血開城のかけ引きなども描かれていた。山岡鉄舟は、あの新選組の全身だった浪士組の取締役。清河八郎擁立で謹慎処分を受けた経歴もある。勝海舟と西郷隆盛は取り上げられるが、むしろ、山岡鉄舟の方がクローズアップされるべき活躍のように思った。
有栖川宮VS輪王寺宮?!いや有栖川宮VS徳川慶喜の折衝は面白い。徳川慶喜謹慎で孝明天皇の妹・和宮様を通じて朝廷へ江戸での戦い回避、前将軍徳川慶喜の助命嘆願を行うシーン。有栖川宮は和宮(静観院宮)との婚約を破棄されたという経歴からか、徳川への怨念みたいなものを感じた。ぬぅ(; ̄- ̄)...
松平容保、松平定敬兄弟の会津藩、桑名藩を朝敵に薩長中心の新政府軍が宇都宮、会津、仙台、函館へと続く戊辰戦争。やっぱり取り上げられていた長州藩士の世羅修蔵。白虎隊でもお決まりのシーンで、福島の遊廓で女遊びしている世羅が仙台藩士に殺されるシチュエーション。お色気シーンの定番のようだが、世良の密書に「奥羽を皆敵と見て、武力をもって一挙に討伐する。」がもとで仙台藩、東北諸藩を怒らせ、新政府軍と奥羽藩連合軍との戦争が始まる事になった重要人物であったと再認識した。泉谷しげるが渡辺いっけいが、おっぱい触っているだけじゃなかったんだなと・・・・
上野戦争のあと、東北に逃亡、仙台藩のもとに身を寄せ、奥羽越列藩同盟の盟主に擁立されていたのが、輪王寺宮であった。まあ、波乱万丈の人生そのもの。史実を勉強するには読みやすいので、おすすめかも。ただ、小説として読むにはちと疲れる。ホッ(-。-;)
吉村昭は『天狗争乱』以来だ。武田耕雲斎率いる天狗党の話。水戸浪士の墓というものが信州下諏訪の中仙道沿いにあって、天狗党と松本、諏訪の連合軍千余人が戦った古戦場があるが、このことも天狗争乱を読んだ前後に見に行った。
新選組!ロマンチサイトでも取り上げられていた。\( ̄ー ̄)/ ほ~い
当時は桜田門外の変で井伊直弼を討った水戸浪士がここで死んだとかって年配者から聞かせれていたのだが、まさしく「百聞は一見にしかず」を経験した。『天狗争乱』を手にしたときも同じく後半はかなり斜め読み(-。-) ボソッ天狗党もまた志半ばで越前で最期を迎える。ああ、幕末は奥が深すぎる。

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